病院でもスポーツを楽しんでストレス発散 ~リハビリにてボッチャを取り入れました!~
回復期リハビリテーション病棟では、脳卒中や重度の怪我をした患者さまが、社会や家庭に安心して復帰できるように、個々に応じた訓練を行っています。
身体機能の回復には時間を要するため、どうしても入院期間が長くなってしまいます。
また、コロナ禍により面会や外出・外泊が困難になり、ご家族と接する機会も減少しているため、患者さまがストレスを溜めやすい環境下と言えます。
そのため、身体面と精神面の改善を図るための取り組みとして、「ボッチャ」を取り入れようと考えました。
「ボッチャ」とは、ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツです。
ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかにジャックボールに近づけるかを競います。
パラリンピックの正式種目であるため、聞いたことがある方もおられるかもしれませんね。
「ボッチャ」を取り入れようと思った理由としては、幅広い重症度の患者さまが参加することができる点です。
また、スポーツには身体的側面(健康維持・健康増進)や精神的側面(満足感の向上やストレス解消)、社会への参加という側面(生活圏の拡大や仲間作り)への効果も期待も出来ます。
実際に体験してみると体を動かすだけでなく頭も使う競技で、患者さまだけでなく私たちスタッフも一緒に楽しむことができました。
「楽しかった!」という声が多く聞かれたので、今後感染対策を行った上で週に1回程度行い、入院生活でストレスを出来るだけ溜めずにリハビリが出来る環境を作っていきたいと思います。