-->

掲載日付:2020.11.16

オムツマイスター・プロ 12名誕生!!

オムツマイスター・プロ(アテントマイスター・プロ)養成研修の全課程が修了し、いよいよ最終試験の日を迎えました。

これまでの研修を通じて、紙オムツの選び方、オムツの当て方の基本と応用、スキンケアや褥瘡、排尿・排便のメカニズムなどを実技を交えながら学習してきました。
今まで学んだ成果を発揮すべく試験に臨みます。

いよいよ試験がはじまります。少し緊張しているのでしょうか。






全員が見事に合格し、12名のオムツマイスター・プロが誕生しました!!

大王製紙 峰下良次所長より一人一人に認定証とバッジが授与されました。
「研修を通じて、知識や技術をたくさん得たと思います。今まで学んできたことを是非各病棟で他のスタッフにどんどん伝えてください。
伝えることによって自分の復習にもなり、自己流になってないか基本を確認することができます。
皆さんの活躍を期待しています。」
とのお言葉をいただきました。





相原看護部長からは、
「まずはおめでとうございます。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で研修ができない時期もありましたが、無事にここまで来られてよかったです。
なぜ、オムツマイスター・プロの育成に力を入れているかというと、一日に何度も行うオムツ交換について、今まで携わったどの病院でも正しい知識が不足していると感じていたからです。
単にオムツを着けるだけでなく、患者さまに恥ずかしさを感じさせない心づかいが必要です。オムツのあて方によって、漏れも着け心地も全然違います。
今日合格した皆さんは、スペシャリストとして他のスタッフに教えてください。人に指導をして初めて自分のものになっていきます。
患者さんにとって良いケアができることを本当に楽しみにしています。」
とのお話がありました。



全研修で講師を務めてくださった松本先生より、
「皆さんは研修の間にも、習ったことをちゃんと業務に取り入れてくれてどんどん改善してくれて本当にうれしかったです。
さあ、これからがスタートです。皆さんが現場の柱となってスタッフをどんどん育ててください。
解決したい課題があれば、私も一緒に勉強しながら改善していけたらと思います。」
と力強い言葉で締めくくっていただきました。



最後は皆で記念撮影。


今後は12名の精鋭が中心となって各病棟でオムツラウンドを行い質の向上を目指します。

掲載日付:2020.11.02

【セラピスト特集②】作業療法士『悩んで、考えて、知恵をしぼる』  <6南:回復期リハ病棟>

~回復期リハビリテーション病棟での作業療法の取り組み~

宇和島徳洲会病院・回復期リハビリテーション病棟で作業療法士をしている松本保洋です。
今回は、作業療法士(Occupational Therapist(OT))の取り組みをご紹介いたします。



★リハビリ=歩く練習とは思っていませんか?もしくは、リハビリ =理学療法と考えている方が少なくないのではないでしょうか。私達は3職種で専門性を持ってリハビリテーションに取り組んでいます。
★当院の回復期リハビリテーション病棟でのセラピストは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の3職種で構成されています。今回は、その中でも『作業療法』について紹介します。



【作業療法士(OT)とは?➡︎生活を支える専門家です】
“作業”とは人の行う活動すべての事を言います。食事や更衣など身の周りの事から、家事・仕事・趣味・人間関係までに至るあらゆる事が対象です。身体や精神の機能を見極め、より良い生活が出来るように訓練を行ったり、自助具で補ったりします。ライフスタイルに沿った解決方法で、自分らしく生活できるように一緒に考えていきます。作業療法士は患者様の笑顔を引き出せるよういつも心掛けています。

【機能訓練】
寝返り、座る、立つ、物を握る、つまむ、道具を使うなど、生活上で基本となる動作の再獲得を目指します。そのために、徒手や物品、訓練機器の他、医師の許可・指示を受け、治療機器を使用します。ここで紹介するのは、IVES(オージー技研)という脳血管疾患や運動器疾患による麻痺の影響で、動きが悪くなった筋に対し、電気刺激を用いて運動機能を改善させるための医療機器です。



【日常生活動作訓練】
食事・更衣・排泄・入浴など生活の根本となる動作の訓練を行います。動作の再獲得に必要となる自助具の提案も行っています。



【生活関連動作訓練】
生活関連動作訓練では調理・買い物・洗濯・掃除などを通して、自立した生活を送って頂くために必要となる、より複雑な生活動作の獲得を目指します。



【車椅子シーティング➡︎座る事の大切さを共有する】
疾患、障害、療養による影響が座る事を難しくする場合があります。患者様に適応する車椅子やクッションの選定を行い、座位が安定して保てるように環境調整を行います。車椅子に座れるようになるとベッドから離れる事ができ、生活の幅が拡がります。

【住環境】 
作業療法は住環境を大切に考えます。場合によっては退院後の在宅生活を安心して過ごせるように家屋調査に伺い、手摺りの位置や福祉用具の導入などをアドバイスさせて頂いています。

【高次脳機能の評価】 
人間の行動は極めて複雑で多面的です。高次脳機能障害とは脳血管障害や脳外傷、後天性脳損傷によって、コミュニケーション・記憶・情緒や行動の他、注意・遂行能力など生活と深く結びつく能力が障害される事です。作業療法では高次脳機能障害を総合的に判定しサポートしていきます。下の写真はBADS(遂行機能症候群の行動評価)という、行動面を包括的に評価するためのテストバッテリーです。



【認知症と作業療法】
認知症とは多様な原因で記憶・思考・判断・注意能力などが衰え、生活障害をきたしている状態です。高齢者では、住みなれた環境から離れ、入院生活を送る強い不安からも、妄想などの行動・心理症状を引き起こし、認知症が出現・進行する場合があります。作業療法では認知症の方の尊厳に配慮したケアを大切にし、「その人らしく暮らせる」という考えのもとに、日々リハビリテーションを行っています。



【余暇活動】
病気に罹るという事は人生のなかで最も苦しい時期にあるとも言えます。そのため楽しむ機会が減り、「できる事が少なくなってしまった」など、ネガティヴな感情が優先されがちです。作業療法では精神的ケアを念頭に、その方の状態や固有の性格、価値観にあった余暇活動(畑作りや日曜大工など関心のある作業や趣味活動)を通して、耐久力などの身体機能、集中力などの精神機能の他、認知機能の向上を目指します。



この他にも、患者様の状態について他職種との情報交換(カンファレンスなど)を積極的に行いながら訓練を行っています。作業療法が関わる活動範囲は多岐にわたり、新しい課題に遭遇する事は少なくありません。その都度、課題を1人で抱え込まず同職種・他職種間で意見を交換し、課題を克服できるよう努めています。思い描いた結果を出せず悔しい思いをする事もありますが、患者様に笑顔で退院して頂くためには、答えがでるまで考えるという取り組みしかありません。生活を支える専門家である作業療法では、患者様の退院後の生活を想像する力や、多様なニーズに適応できる人としての豊かさも同時に求められています。「悩み考える」事で、少しでも質の高いリハビリテーションを提供したいと考えています。

掲載日付:2020.10.27

徳っ子見守り隊会報 2020-6号

第6回 ラダーⅠ研修が行われました。

今回は『BLS(一次救命処置)』『外傷性止血』について行いましたので紹介します(^^♪

BLSの講師は、相原看護部長にして頂きました。
今回は、新人看護師だけではなく、新入職のコメディカル、新人看護師のプリセプターも合同で、計10名が参加し、消防署より貸して頂いた人体模型やAEDを使った、蘇生措置等、一次救命処置について学びました。

まず初めに、BLSのアルゴリズムと胸骨圧迫についての講義がありました。



道端に倒れている人に遭遇したという設定で、救急隊や医師に引き継ぐまでに行う一次救命処置を実演されました。

相原看護部長による、人体模型を使用したデモストレーションを行って頂きました。


看護部・コメディカルの方たちで3グループに分かれ、演習を行いました。


意識の確認→応援要請→呼吸・脈の確認→胸骨圧迫の流れで演習し、
質の高い胸骨圧迫となるよう汗をかきながら一生懸命行っていました。
AEDも実際に使用し、使用方法など理解を深めることができました


バックバルブマスクでの、換気の方法も学びました。



確実に気道確保をし空気がもれないように顔面に密着させ、換気が正しく行われているか胸郭で確認を行うことが難しかったです。

入院中の患者さんの急変時の対応として、ベット上での胸骨圧迫も演習しました。



胸骨圧迫と人工呼吸も合わせて、演習も行いました。


胸骨圧迫と人工呼吸を30:2で行い、AEDを使用していく流れが理解できました。


胸骨圧迫を交代する際は、素早くすることが大切です。
そのためには、チーム内でしっかりと声掛けを行うことが必要であることが分かりましたね。

コメディカルの皆さんも、急変時には積極的に関わって下さいね。



BLSの後は外傷性止血の講義が行われました。


外傷の種類や出血の種類を学び、症状に応じた、止血法や処置について理解を深めることができました。


掲載日付:2020.10.09

オムツマイスター研修 順調に進んでいます

2回目 ≪おむつの当て方の基本と実技≫

リハビリパンツとテープ式おむつの基本的な当て方を研修しました。
患者さまの体型に合ったおむつの選び方や、アウターに合わせたインナーの選び方、多数枚数の重ね使いは漏れの原因や褥瘡発生の原因になることを学びました。



実習では、4人のグループを作り、実際にリハビリパンツをはいて動いたり、テープ式おむつをお互いに当てたりしました。
おむつが大きいとゴワゴワして動きにくく、そのゴワゴワが隙間を作り尿漏れの原因になることがわかりました。
『紙おむつは「大は小を兼ねません」』という言葉の意味を実感しました。


3回目 ≪おむつの使い方 応用編≫

おむつを効果的に使用する方法を研修しました。
おむつ交換が難しいと感じる患者さまへの当て方についてグループでディスカッションを行い、難しい事例に対応する力を身に着けました。
実技では、両面吸収体をジャバラ折にし、吸収体と排尿口の空間を埋める工夫や、男性の陰茎当ての工夫などを実践しました。






4回目 ≪スキンケア(褥瘡とかみおむつ)≫

まず、褥瘡の発生要因や発生部位について講義を受けました。
多枚数の重ね使いは皮膚トラブルの原因になり、尿漏れや褥瘡発生のリスクが高くなるため行わないようにすることの大切さを学びました。


 

   

5回目 ≪排尿・排便のメカニズム≫

排尿・排便のメカニズム(解剖)、尿失禁の種類、失禁の特徴や排便トラブル、便秘の予防法として腹部や腰部のマッサージ法などを学びました。
最後に研修の復習を兼ねて筆記試験に挑戦しました。


70点以上で合格。ドキドキしながらテストに挑み、全員合格することができました!!



掲載日付:2020.09.29

【セラピスト特集➀】理学療法士のひたむきな挑戦  <6南:回復期リハ病棟>

宇和島徳洲会病院の回復期リハビリテーション病棟で理学療法士をしている梶谷将良です。



理学療法とは日常生活の中での基本的な動作(寝返り、起き上がり、座位、歩行等)の改善を図り、生活の質の向上を目的に介入します。リハビリする中で、私たちの徒手だけでは難しい事が多い為、道具や機材を使い手伝ってもらっています。いくつか紹介いたします。


【歩行補助具】
患者様一人一人の状態にあった歩行器を選び、また合う物がなければ外部の業者様からレンタルし、提供しています。
入院する前に家で使っていた物を当院に持ち込み、それを使って練習する事もあります。



【下肢装具(短下肢装具・長下肢装具)】
短下肢装具や長下肢装具は脳血管疾患の方に主に使用します。
以前入院していた方が実際に使っていた装具を最終的に使わなくなった為、誰かの為に使って欲しいという事で寄贈していただいた物もあります。




【HONDA歩行アシスト】
有名な車のメーカーが造られた歩行練習機器です。
中にモーターが内蔵されており、足を出したり戻したりとサポートしてくれます。
また、タブレットにより歩行時の左右対称性・可動範囲・歩行速度などを計測し、その場で確認する事ができます。




こういった道具や機材を用いて歩けるようにリハビリをしています。病気にかかってしまった患者様の大体の方は、まず歩けるようになりたいとおっしゃる方が多いです。

いきなりですが、私には信念があります。『歩きたいと望まれる患者様は何がなんでも歩かせてあげたい。』そう思うようになった出来事があります。
私が2年目のことです。歩いて家に帰してあげられなかった患者様がいらっしゃいます。入院当初から自分で起き上がる事ができず、装具を装着しても歩くことができなかった方がおられました。なかなか思うようにいかず、担当の患者様からは「お前はもう来なくていい」「あの人が担当なら歩けていたかもしれない」と言われたことがあり、私は、悩み、鬱になり、家から出られなくなった事もありました。そこからというもの患者様の前で笑顔を作ることができなくなりました。

同期や先輩方、他職種といった周りの支えがあり、患者様をよくしたいと思うだけではなく、患者様が生活の中で楽しみ、更に元の生活に戻っていただけるように、自分自身を犠牲にしてでも勉強し、知識を得たい、技術を磨きたいと思いました。
日々試行錯誤をしながらリハビリに取り組み、次第に日々の変化に泣いて喜んでくださる方や歩いて帰ることが難しい患者様も歩いて退院することができるようになり、退院後も会いに来てくださる方もいらっしゃいました。私自身も患者様と笑顔で関われるようになり、患者様の日々の変化に喜びややりがいを感じるようになりました。

現在、私は5年目となり、毎日しているリハビリ内容が正しいのか葛藤の日々ではありますが、1日でも早く患者様に歩けるようになっていただき、患者様が望んだ生活を提供できるように努力していきたいと思っています。


menu close