生体腎移植

「腎移植手術と治療」

【Q1】提供された腎臓はどこに植えるのですか?
腎臓は本来、腰のあたりにありますが、腎移植の際には、おなかの右下の皮膚をおよそ15cm切開し、骨盤内に移植します。
【Q2】自分の腎臓はじゃまにならないのですか?
通常、腎不全の腎臓は萎縮して小さくなっていますので、摘出せずにそのまま残します。
また、移植する腎臓は自分の腎臓と離れた位置に移植するため、手術の際にじゃまになることはありません。
ただし、巨大な嚢胞腎の場合には摘出する場合もあります。
【Q3】腎臓移植は何日くらい入院するのですか?
大体、1ヶ月程度です。術後2週目からは外出もできます。
【Q4】移植後はすぐにおしっこが出るようになりますか?
通常は移植直後より排尿があります。
【Q5】シャントはどうすればいいのですか?
移植後1年程度経過し、腎機能が安定したと判断されれば、シャントを閉鎖することもあります。
【Q6】移植後の外来通院はどのようなことをするのですか?
外来では、おもに移植腎機能の検査や、免疫抑制剤の調節などを行います。
通常、退院後1ヵ月後、落ち着いていれば2ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後と通院間隔がのびてゆきます。
【Q7】移植後の外来通院は宇和島へずっと通わなければならないのですか?
いいえ、そのようなことはありません。
腎機能が安定していれば、お近くの先生に診ていただき、検査、処方をしていただき、検査データを宇和島に送っていただければ十分な場合もあります。
北海道や沖縄からこられて移植を受けられ、そのようにしている方々もたくさんいます。
【Q8】免疫抑制剤にはどのようなものがありますか?
現在、使用されている免疫抑制剤の中心は、カルシニューリン阻害剤とよばれるもので、シクロスポリンとタクロリムスの2種類があります。
このほかに、代謝拮抗剤、ステロイド、特殊な抗体などがあります。
さらに現在もさまざまな薬剤が開発中です。
【Q9】免疫抑制剤を飲んでいても普通に生活できるのでしょうか?
もちろん、まったく普通どおりです。
【Q10】移植された腎臓はどのくらいもつ(生着する)のですか?
HLAの適合した兄弟23.6年、両親12.1年、非血縁(献腎移植)8.6年(HLA0ミスマッチ13.9年、HLA6ミスマッチ7.9年)とされています。
また、動脈硬化、糖尿病のコントロールなどいろいろな要因によって左右されます。
【Q11】移植した腎臓がだめになることもあるのでしょうか?
移植後腎機能を失う比率は、年を経るごとに大きくなります。
しかし、なかには30年以上移植腎がはたらき続けている方もいらっしゃいます。
現在の免疫抑制剤は、格段の進歩がみられますので、長期間、移植腎機能がはたらくことが期待されます。
【Q12】腎が廃絶した後、再び生体腎移植を受ける人はいますか?
生体腎移植後に移植腎を失い、再び生体腎移植を希望される方はたくさんいらっしゃいます。
ただし、再度の生体腎移植は提供していただける方がいらっしゃることが前提となります。
移植された患者さんのご家族は移植して元気であった患者さんのことをよく理解していますから、再移植に対しても積極的な方が多いように感じます。

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