末期腎不全に対する治療には、➀人工的に腎臓の働きを補う「透析療法」と②他の人から腎臓そのものを移植する「腎臓移植」の2つがあります。

末期腎不全に対する治療
腎臓

患者様は、これらのうち、医学的な条件やライフスタイルなどを考慮して、自分に最も適している治療法を選択することになります。

腎移植は、末期腎不全によって腎臓が機能しなくなった方に、手術によって他の腎臓を移植して腎臓の機能を回復させる治療法です。現在では、末期腎不全の唯一の根治的治療法であると言えます。

当泌尿器科で行った腎移植は、開院(2004年)以来 687 件を数えます。
移植腎の生着率は(移植した腎臓が機能している確率)、3年で95.2%、5年で91%、10年で74.6%で、これらは、近年さらに改善しています。(一般社団法人日本移植学会ホームページより)

透析療法、移植療法それぞれにメリット・デメリットがありますが、当泌尿器科では全身状態が改善し、生活や社会活動の範囲が広がり、最も長期生存が期待できる生体腎移植を積極的に行っています。

生体腎移植を受けるには、腎臓を提供してくれるドナーが必要です。
ドナーは、原則として親族に限定されています。親族とは、6親等以内の血族(血縁者)と3親等以内の姻族および配偶者です。(他に医学的条件もございます。)

腎移植については、お気軽に泌尿器科外来へお問い合わせください。

0895-22-2811