医療療養病棟

安心して療養生活が送れるよう

医療療養病棟とは、急性期の治療を終えた後も引き続き中長期的な治療や管理を行う慢性期医療の場です。また、在宅系の施設からの受け入れも行っています。長期入院だけでなく在宅復帰を目指す病棟でもあり、患者さまの状態にあわせてリハビリなどを行い、在宅復帰にむけた支援も行っています。病院の機能分化の中で、当院の医療療養病棟は、急性期の治療を終えた患者さまの療養環境として、地域にとって大切な役割を果たしています。

当院の医療療養病棟の特徴

  1. 医療依存度の高い療養場所
  2. 看取り
  3. 在宅にも施設へも行けない人たちの受け入れ

療養病棟の現状

超高齢化社会を迎えて宇和島市も人口減という急激な変化に見舞われています。5年前までは療養する施設がないと心配していたのですが、今は、施設は余り、私たちの療養病棟も空床を見るようになってきました。これからは施設も病院も選ばれる時代となってきます。当院の医療療養病棟は、療養病棟入院基本料1を届け出ており、医療依存度の高い方が80%以上である必要があります。

当院の療養病棟の対象となる方

  • 人工透析を受けていて、障害のため在宅療養ができない方
  • 人工呼吸器を必要とする方
  • 誤嚥性肺炎をくり返し、喀痰吸引が頻回に必要な方
  • 必要時に抗生剤治療が必要な方

看取りについて

最近は終末期に胃ろう造設を望まれない場合も増加してきました。老衰または誤嚥性肺炎を繰り返す方で、食事を経口摂取できない方は自ずと点滴治療となってきて、看取る場合が増加しています。食事が取れなくて胃ろうを希望されない看取りの方は、本来在宅か施設の対象でしょう。しかし、介護力や施設の看護師さん不足の問題で、なかなか実現できていないのが現状です。

喀痰吸引について

もう一つ多い事例では、咽頭ゴロ音が多く喀痰吸引を必要とする方で、特に夜間も必要な場合施設では看護師さんがいないため入居困難となり、当院の療養対象となっています。

在宅へも行けない、施設へも行けない、医療依存度の高い地域の方々が、安心して療養できるように支援するのが、私たちの医療療養病棟の役割です。