宇和島徳洲会病院

0895-22-2811

〒798-0003 愛媛県宇和島市住吉町2-6-24

  • 文字サイズ

    • 標準
    • 拡大

診療科・部門のご紹介

放射線科

放射線科のご紹介

安心、安全な質の高い医療の提供をめざして

放射線科は、男性6名、女性1名、計7名の診療放射線技師で業務を行っております。

患者様にリラックスして検査を受けて頂けるよう一人一人の知識と技術を集結し、心のこもった対応を心がけていると共に、研究や研修を積み重ね適切な画像をお届けできるよう努めています。

業務内容は、

  • 胸部、腹部、全身骨などの一般撮影
  • 乳がんの正確な診断には欠かす事の出来ないマンモグラフィ
  • 3次元処理が可能な80列マルチスライスCT
  • 1.5テスラMRIによる全身撮像
  • 放射性の医薬品を投与して行う核医学検査(RI)
  • 心臓カテーテル検査や腹部や下肢などの血管造影
  • 胃透視や注腸といった消化管造影検査
  • 手術室においてのX線撮影や透視
  • 骨密度測定

これらの検査は、現代医療の場では欠かす事の出来ない重要な位置を占めています。
近年、医療画像のデジタル化に伴い膨大な医療画像情報の保管も行う事が可能になり、今後の診療に多きく貢献出来ると考えています。

業務内容のご紹介

一般撮影業務

一般撮影は、患者様が最初に受ける最も身近なX線検査です。
健康診断等で胸部X線撮影を受けたことがあるのではないでしょうか?
一般撮影では主に胸部や腹部、骨等の写真を撮影します。

当院ではDR(フラットパネル)システムを使用し、デジタル画像として運用しています。
これにより、従来よりも被ばく線量を抑えながら、安定した画像をより早く確認し、提供できるようになりました。

また、DRワンショット長尺撮影装置の導入で、1回の曝射で全脊椎、全下肢が歪の少ない画像が撮影でき、整形外科領域の高精度計測をサポートしています。
なお、PACSも活用していますので、院内のどこででもモニター画像を確認することができ、迅速に対応できるようになっております。

マンモグラフィーについて

マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影装置のことをいい、乳がんの早期発見には欠かすことのできない画像診断の1つです。
マンモグラフィの撮影では、撮影台の上に乳房を乗せ、左右それぞれの乳房に対して、上下、さらに斜め方向から透明な板で乳房を圧迫し撮影を行います。

マンモグラフィ検査により、乳がんの初期症状である微細な石灰化や、セルフチェック触診ではわかりにくい小さなしこりを画像として捉えることができます。

欧米では、60~80%の女性が2年に1回の割合でこのマンモグラフィ検査を受けていて、乳がんで亡くなる方は減少しています。
日本ではマンモグラフィ検査の受診率は40%程度で、乳がんで亡くなる方が増え続けているのが現状です。
乳がんの早期発見のため、日本でもマンモグラフィ検査の普及が進められています。

また、乳房を圧迫する際の痛みについては、
生理のある方は生理前の1週間程度は乳房が張り、痛みに敏感になることがあります。
乳房が柔らかい状態になる生理後1週間~10日の間に検査を受けることをおすすめします。


撮影者のご紹介

マンモグラフィ撮影を行っている山口志保です。

マンモグラフィ検査というと「痛い」というイメージを持って検査に来られる方が多くおられるため、患者様にリラックスして検査を受けていただけるようお声がけをさせていただいています。

マンモグラフィ検査はポジショニングを行う際に、患者様に協力していただくことが必要な検査になります。
より良い撮影を行うためにもご協力をお願いします。

CT業務

CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)は、
X線を利用して身体の断層画像(輪切り)を撮影する検査です。

さらに得られた情報をコンピュータを用いた画像処理を行うことにより
色々な方向の画像や3D画像を作成することが可能です。
これにより身体の内部構造の細かい情報を得ることができます。


2019年10月より導入されたCanon社製Aquilion Primeは従来の装置に比べ、
検査全体の大幅な効率化が図られており
検査における患者様の入室から退室までの時間がより短くなりました。

それに加え、被ばくを少なくしつつ高画質、高速撮影も可能となり
患者様にとって楽に検査をすることが可能となりました。

MRI業務

当院では、シーメンス社製「MAGNETOM ESSENZA EVO 1.5T 」を使用しています。

開院当初より使用しておりましたMRI装置の老朽化に伴い2017年10月、高性能MRI装置を新たに導入しました。
このMRI装置は従来の装置と比べると検査時間の大幅な短縮や画質の向上、動作時の騒音低減となり患者様への負担の少ない撮像が可能となりました。

また、装置のコンパクト化により圧迫感が減少されたため、MRIの検査が苦手な方でも安心して検査を行えるようになりました。

X線TV透視装置

X線TV装置は、X線を使用してリアルタイムに観察しながら検査を行うことができる装置です。

バリウムを用いて食道・胃・大腸・小腸などの消化管の造影検査を行ったり、様々なチューブ類の挿入や位置確認、内視鏡を用いての検査や処置など多岐にわたり行われます。

また、以下の泌尿器科検査もこの装置で行います。
・排泄性腎盂造影(DIP):造影剤の注射を行い、腎臓、尿管、膀胱等の病変や形態、機能を調べる一般的な泌尿器科造影検査の一つです。
・膀胱造影検査(CG)
・排尿時膀胱造影(VCUG)
・尿道膀胱造影(UCG)
・逆行性腎盂造影検査(RP) などが行われています。

多目的血管撮影装置

この装置は、従来の血管撮影装置に比べ危険性や、患者様の苦痛が非常に少なく一般検査として広く使われています。
心臓や肝臓など全身の血管を撮影することができ、その撮影データをもとに治療を行っていきます。
実際の検査では細い管のようなカテーテルを用いて目的の血管まで挿入し血管を強調させる造影剤を使用し撮影を行っていきます。

核医学業務

核医学検査はアイソトープ検査またはRI検査とも呼ばれ、特定の臓器や組織に集まりやすい性質を持った放射性の医薬品を患者さんに投与します。

投与された放射性医薬品が、目的の臓器や組織に集まったところで、そこから放出される放射線(ガンマ線)を専用のガンマカメラを用いて体外から検出し、その分布を画像化します。

CT検査やMRI検査は、主に臓器の形態の異常を調べるのに対し、核医学検査は、投与された放射性医薬品の分布や集積量、経時的変化の情報から、臓器や組織の形態だけでなく、機能や代謝状態などを評価することができます。

骨密度業務

骨密度とは骨を構成する成分がどれだけ詰まっているかを表すものです。
当院では超音波を用いた装置を使って骨密度測定しています。

放射線を使用していないため、被ばくを心配することなく検査を受けていただけます。
かかとの骨に超音波を透過させ、その透過速度と減衰から骨の状態を推測します。
検査時間は約10秒と短時間で患者様の負担も少ないものとなっています。

医療機器の共同利用について

医療機器の共同利用とは、当院で保有している高額医療機器を地域の先生方(診療所・病院)に利用していただき、診療に役立てていただくシステムです。

利用される患者さまは、当院では検査のみを行い当院医師による診察は一切行いません。
また、診療情報提供書や紹介状といった書類は一切不要とし、あくまで検査のみを行うことを目的としております。

会計やレセプト請求に関しては当院に検査依頼された医療機関で行うようにしており、検査後は速やかに元の医療機関にお戻りいただき診察を受けていただくという流れです。

今現在、32ヵ所(令和4年2月21日現在)の医療機関様にご利用いただいております。

近隣の医療機関関係者様でこのシステムにご興味がございましたら、詳しくご説明させていただきますので、当院放射線科までご連絡くださいますよう宜しくお願い致します。

放射線科直通電話:0895-22-3117
放射線科責任者 :白井 陽介

閉じる