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掲載日付:2020.12.04

【セラピスト特集③】言語聴覚士『私たちの願い』  <6南:回復期リハ病棟>

回復期リハビリテーション病棟で行うリハビリには大きく分けて3つの種類があります。
以前ブログでご紹介した『理学療法』や『作業療法』、そして私たちが担当する『言語療法』です。
今回は、言語聴覚士の仕事内容について簡単にご紹介します。

言語聴覚士(ST)は、主に言語障害、音声障害、嚥下障害に対してリハビリを行います。
脳血管障害などの病気や事故で起こる、失語症や構音障害によってコミュニケーションが難しくなったり、食べたり飲んだりする時にムセて食べられないといった場合にリハビリを行います。 

回復期病棟のST室



具体的には、
 失語症・・・脳の言語機能の低下によって話す、聴く、読む、書く、計算するなどが難しくなる
 構音障害・・・発音が歪む、はっきりしないなど、ことばが不明瞭になる
 音声障害・・・声が小さくなる、かすれ声になる、ガラガラ声になる
 高次脳機能障害・・・注意が散漫になる、集中が続かない、記憶力が低下するなど
 摂食嚥下障害・・・ムセる、飲み込みにくいなど

例えば、
失語症の人には検査を行い、聴いて理解することが難しい、文字を書くのが難しいなどを
評価してリハビリを行います。
       
そして食事でムセが多い人には食べる時の姿勢や食事形態を検討調整して安全に食べるこ
とができるように理学療法士や作業療法士とも協力しながらリハビリを行っています。



回復期リハビリ病棟では、3つの分野の専門家(PT・OT・ST)が連携し、患者さまひとりひとりにあったリハビリを行い、可能な限り以前の生活に復帰していただけるようサポートします。

私たちの願いは、全ての患者さまがリハビリテーションを通じて生活の活動性を維持・向上することにより、その人らしい新しい人生を築いていただくことです。


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